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鳥取産業保健推進連絡事務所 代表 川﨑寛中 

一年が経つのは早いもので、もう年末になってしまいました。一年のうち最も早く日が暮れるのは12月上旬で短日(たんじつ)の極と言われます。12月22日の冬至を境に昼間が伸び始めますが、山陰の冬は日照時間が短いので、朝食をしっかり食べて朝早くから気力を充実させて業務に取り組み、良い実績を残して新しい年につなげたいものです。

今年度も鳥取労働局及び鳥取・米子・倉吉労働基準監督署が主唱者で、当絡事務所などが協賛者となって、12月8日(日)から翌年の1月31日(金)までの55日間にわたって、第25回目の「ゼロ災55(ゴーゴー)」無災害運動が、「おこたるな 基本動作と 正しい手順 全員参加で55ゼロ災」のスロ−ガンのもとに展開されます。本年は4月より国の第12次労働災害防止推進計画(12次防)がスタートしていることから、「誰もが安心して健康に働くことができる社会」を目指しています。鳥取労働局では11月25日に緊急死亡労働災害撲滅会議を開催して、年末まで死亡労働事故撲滅運動を展開していますので、産業保健従事者は事業場において労働災害防止や安全衛生管理活動の推進に努めてください。詳細は当連絡事務所及び鳥取労働局のホームページをご覧ください。

12月に入ると、忘年会やパーティー、家族団らん等でお酒を飲む機会が増えてきます。人において適量とされる飲酒量は、男性で1日平均20g程度のエタノール量(日本酒換算で約1合 、ビール500ml)、女性で10g程度であり、飲酒量が1日60gを超える時は休肝日をつくることを勧めます。職場検診などで約15%に発見される肝機能障害の大部分は脂肪肝であって、その背景となるメタボリック症候群の肥満、糖尿病、脂質異常症との関連性を重視しなければなりません。最近の研究によると飲酒と肥満が重なるとアルコール性肝障害が進行すると言われますので、肥満対策が重要となってきます。

寒くなると街ではブーツを履いた女性が増えてきました。今年はブーティー(ショートブーツ)に注目が集まっていますので、ショッピングや忘年会などで街へ出掛ける際には流行のブ−ティーで足元を決めてください。


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鳥取産業保健推進連絡事務所 代表 川崎寛中

木の葉の紅(黄)葉は、秋に天気が良く、葉が日光に十分当り、朝の最低気温が6〜7度以下になって、しかも夜と朝との気温差が大きい年は紅葉の色は一層美しくなります。11月はまさしく紅葉を愛でる月ですので、週末や祝日の穏やかな秋日和には心身のリフレッシュを兼ねて、山陰地方の紅葉の名所を巡って、山紅葉や雑木紅葉の美しさ、ゆたかさを堪能してください。

わが国の年間自殺者数は、平成10年に急増して以後、14年連続して3万人を超えていましたが、平成24年は27,858人と15年ぶりに3万人を下回り、今年度も9月末までの暫定値は総数が20,962人ですので、年間自殺者数は3万人を下回りそうです。平成24年度のデータでは、自殺者のうち約2,500人が勤務問題を原因・動機の一つとしていること、メンタルヘルス上の理由により休業又は退職する労働者が増加していること、さらに医学的には労働者のうつ病態の多様化やうつ状態の患者数の増加がみられることなどから、職場におけるメンタルヘルス対策の取り組みは一層重要な課題となっています。

鳥取労働局では、今春、鳥取県下で労働者を30人以上使用している事業場(877社)を対象に、メンタルヘルス対策の実施状況について調査すると、回答のあった738社(回答率84.2%)のうち、メンタルヘルス対策を実施している事業場は413社(実施率56.0%:全国の実施率47.2%)で、前年より1.8%上昇し年々企業の取り組みが進んでいます。一方、メンタルヘルス対策を実施していないと回答した事業場は205社で、そのうち66.3%が取り組み方がわからないと回答しています。産業保健従事者は労働者の健康確保に関しては、環境調整や労務管理で対応しつつ、うつ状態の治療対象者を見落とさないことと、既に治療下にある場合は産業医や主治医との連携を密にすることが肝要です。

11月3日の文化の日をはさんで、10月27日から11月9日までの二週間は読書週間として設定されています。この期間はスマートフォン(多機能携帯電話)の使用を控えめにして、秋の夜長に新しい本や以前読んだ古い書物を自分流に読んで、読書を毎日の楽しみとしてください。


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鳥取産業保健推進連絡事務所 代表  川﨑 寛中

早いもので今月から平成25年度第3・四半期に入りました。気象庁は10月は全国的に高温で暑い秋になるという予報を発表していますので、5月1日から10月末までのクールビズ(軽装)期間のうち、最後の1か月間は秋のクールビズとして、職場では服装は身軽く、気持は快適な秋で業務に励み実績をあげてください。

厚生労働省が中心になって、10月1日(火)〜7日(月)まで平成25年度(第64回)全国労働衛生週間が実施されます。今年度は「健康管理 進める 広げる 職場から」のスローガンのもとに、労働者自身や管理監督者、産業保健スタッフが一丸となって健康管理を進め、労働者の健康が確保された職場の実現を目指すことになっています。

平成24年度の一般定期健康診断実施結果によると、何らかの所見を有する労働者の割合は52. 7%(鳥取県の有所見率は前年より1.1%減の47.9%)とほぼ前年度並みとなっていますので、産業保健スタッフは事業場における労働者の健康確保の立場から、健康診断の実施を徹底し、健康結果に基づく保健指導や事後措置を適切に実施していくことが重要です。
労働者の生活習慣病対策として、禁煙、運動、バランスの取れた食事、高血圧の厳重な管理、血糖コントロールなどが重視されています。健康診断や人間ドックで労働者の運動習慣を調べると、健康への意識が高まって「運動あり」が年ごとに増加していますが、中でもウォーキングが圧倒的に多いようです。近年、中高年の生活習慣病・介護予防にインターバル速歩トレーニングが注目されています。具体的には3分間の速歩の後に3分間のゆっくり歩きを挟むもので、「ややきつい」と感じる運動量でも、次のスローダウンで気分が楽になり、繰り返しの速歩に移りやすい長所があります。

10月1日から赤い羽根共同募金運動が始まります。赤い羽根を胸につけて秋の景色を眺めながら、ウォーキングやランニング、サイクリングなどで体力向上に努めてください。